冬の花といえば、一番に「椿」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。椿は一年中葉を茂らせ、樹齢が長いことから「長寿の木」として古くから多くの人々に親しまれてきました。
そんな椿の名所は全国に数多くありますが、神社やお寺へ参拝に訪れたときに椿鑑賞もできたら嬉しいですよね。
そこで本記事では、「椿の名所おすすめ神社&お寺6選」をご紹介します。ぜひ、椿の名所巡りを考えている方は参考にしてみてくださいね!
椿が有名なおすすめ神社3選
「南宮大社」の最高に愛らしい「白玉椿」
岐阜県にある南宮大社は、鉱山を司る金山彦命を主祭神としており、全国の鉱山・金属業の総本山として古くから信仰されている神社。別名「椿大社」とよばれるほどさまざまな椿が境内に植えられていて、その中でも御神木である「白玉椿」が有名です。
白玉椿が咲くのは4月頃で、南宮山の山頂近くにある高山社の奥宮にもたくさんの白玉椿が咲きます。花言葉が「最高の愛らしさ」といわれるほど、花の蕾や咲いた姿は格別な愛らしさがあり心癒される椿です。
南宮大社 |
(公式HP)https://www.nangu-san.com/ |
白玉椿が咲きほこる4月頃に、高山社のご祭神である木花開那姫命に祈りを捧げる「高山社祭」が行われます!
別名「椿祭」とよばれ親しまれているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
さまざまな品種の椿と出会える「大豊神社」
京都にある大豊神社は、医薬の神様である少彦名命と、応神天皇、菅原道真を主祭神としている神社。狛ねずみの社として有名な神社ですが、古くから椿の名所としても知られていることをご存知でしょうか?
創建当時、神社は椿ヶ峰に鎮座していましたが、現在の場所に移転しました。しかし、その名残で今も椿がたくさん植えられ、その数は30本にも昇ります。境内には仙人卜伴・不老門・肥後京錦・太神楽・紀州司・神代椿があるのだそう。樹齢400年といわれている椿の木もあり、見頃は3月~4月頃です。
他にも、しだれ紅梅やしだれ桜、紫陽花などがあり、四季折々の花々を楽しむことができる神社となっています。
大豊神社 |
(公式HP)https://ootoyojinja.jp/ |
梅や桜などを同時期に見れるのは3月下旬から4月下旬といわれています。
芸術家たちを魅了した「五色八重散椿」が見られる「御香宮神社」
京都府にある御香宮神社は、通称「おそらく椿」とよばれる五色八重散椿が咲いています。
おそらく椿とよばれる由来は、戦国時代から江戸時代にかけての大名茶人だった小堀遠州公が、こちらの神社を参拝したときに、「各地で名木を見てきたが、これほど見事な椿はおそらくないだろう」とたたえたことから、おそらく椿とよばれるようになったそうです。
樹齢は約400年で、花は白、赤、ピンク、絞りなどに咲き分かれ、その花が見えないほど木全体に咲き誇ります。八重の花弁は、一片ずつ離れてパラパラと散り、その周囲の地面には椿の葉と花びらの絨毯ができあがります。見頃は3月下旬~4月上旬頃だそうです。
御香宮神社 |
(公式HP)https://www.gokounomiya.kyoto.jp/ |
他に、薮椿もあるので、椿が好きな方は是非お立ち寄りください。
他に、椿が有名でおすすめの神社は、椿守稲荷・野津田神社・熱田神宮・平岡八幡宮・春日神社・護国神社・奈良県護国神社 椿園・八重垣神社・熊野神社があります。 |
椿が有名なおすすめのお寺3選
約230種類もの椿を見られる「浄安寺」
京都市の南側の久世郡御山町にある浄安寺は、別名「椿寺」とよばれているほど、有名な椿の名所です。
椿の数が約230種類もあり、境内を歩くとたくさんの椿が咲いているのを見ることができます。中でも有名なのが、門外不出とされる固有種の浄安寺椿で、淡い桃色の花が咲き、その姿は可憐そのものです。
椿の見頃は2月中旬頃~4月中旬頃。その時期には椿展も行われるそうなので、気になる方はお寺に事前の確認をすると良いでしょう。
浄安寺 |
(住所)京都府久世郡久御山町佐山双置80 |
(TEL)0774-41-6036 |
冬から春にかけて、さまざまな種類の椿を楽しむことができます!
心が癒されること間違いなしなので、ぜひお立ち寄りください。
潔いよい散り様の「武士椿」が見られる「伝香寺」
奈良県にある伝香寺は、花びらが一枚ずつ散ってゆく散り椿、別名「武士椿」を見ることができるお寺。奈良三名椿に数えられるほど有名な椿の名所として知られています。
伝香寺開創の芳秀尼が、若くして没した息子(順慶法印)の菩提を弔うために植えた椿が存続しており、色がまだ盛んなときに桜の花びらのごとく一枚ずつ散る潔さが、若くして没した順慶法印になぞらえ、武士椿といわれるようになったそうです。椿の見頃は、3月下旬~4月上旬だそうです。
伝香寺 |
(公式HP)https://isagawa.ed.jp/denkoji/ |
奈良県三名椿とは、伝香寺の散り椿(武士椿)、東大寺の糊こぼし(良弁椿)、白毫寺の五色椿のことをいいます。
茶人に愛された「有楽椿」のある「大樹寺」
鳥取県にある大樹寺は、樹齢約400年以上の大椿をを見ることができるお寺です。
その大椿は、関西で「有楽椿(うらくつばき)」とよばれており、その名の由来は、織田信長公の弟で茶人大名だった織田有楽斎が茶花として愛し珍重された銘木といわれ、この名がついたのだそう。ちなみに、関東では「太郎冠者(たろうかじゃ)」とよばれています。
大樹寺の有楽椿は、樹高8.7m、幹回り1.85m、枝張り10.5mもある巨木です。花は一重のラッパ咲きで、淡紅色に紫色を帯びた日本にはない色素を持っているのが特徴といわれています。見頃は11月末頃から4月上旬頃で、早咲きなので開花が長く、お寺に訪れる人の心を癒してくれる椿といえます。
大樹寺 |
(公式HP)http://www.infosakyu.ne.jp/~kama/daijuji/index.html |
大樹寺の有楽椿は「日本一の椿」といわれるほど有名で、その大きな木に咲きほこる淡紅色の花々が優雅で見惚れてしまう椿です。
他に、椿が有名でおすすめのお寺は、法華寺・米沢普門院・天台宗都幾山慈光寺・瀧口寺・勝興寺・本龍寺・本光寺・常満寺・金閣寺・龍安寺・等持院・地蔵院・銀閣寺・法然院・霊鑑寺・妙蓮寺・宝鏡寺・月真院・西林寺・白毫寺・東大寺開山堂・金正寺・両足寺・如法寺があります。 |
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まとめ
今回、「椿の名所おすすめ神社&お寺6選」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
椿は、寒さが厳しい冬の中でも清らかに咲くその存在感から、「忍耐」や「生命力」の象徴とされ、邪気を払う力がある「神聖な木」として大事にされ親しまれてきた樹木です。
上記でご紹介した神社仏閣は、その年の気候などで見頃の時期が多少前後するそうなので、参拝を兼ねて椿の散策を考えている人は事前に公式ホームページなどで確認をしてから訪れるようにしてくださいね。
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