神社やお寺に参拝したらお守りを買う方も多いですよね。しかし、そのお守り、いつどのように処分するのが正しいかご存じですか?返納が正しいのか、それとも燃やすのか…。
お守りの効果は1年程度。期限を過ぎたお守りや役目を果たしたお守りを手放したいけどその方法が分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、意外と知られていない【お守りの正しい処分方法5選と処分のタイミングや注意点】についてご紹介します。
守りの処分方法5選
授かった神社、お寺へ返納する
一番スタンダードで間違いがない方法です。
授かってから1年以上経過したお守りや願いが叶って役目を果たしたお守りは、授かった神社やお寺へ返納して、ご祈祷供養していただいた後にお焚き上げをしてもらうのが正しい処分方法とされています。
しかし、近年では環境への配慮からお焚き上げをできない神社やお寺が増えています。年末年始など限られた時期だけ受付する寺社もありますので、それぞれの寺社のルールに従ってください。
お守りを授かる時に返納方法も確認しておくと良いでしょう。
初詣の時に買ったお守りなら、翌年の初詣の際に返納すると良いでしょう。
神社やお寺によって呼び方は異なりますが、境内にはお守りや御札を返納するための「納札所」が設けられています。
お守りやお札をまとめて返納する時には返納料を納める場合もありますが、返納は基本無料です。
授かった所とは別の神社、お寺へ返納する
旅行先で買ったお守りや、お守りを授かってから転居した場合など、授かった神社やお寺へ返納するのが難しいケースがあります。
そのような場合には別の神社やお寺に返納しても問題はありません。近所の神社やお寺に返納してください。
しかし、神社のお守りは神社に、お寺のお守りはお寺に返納しましょう。さらに、お寺の場合はなるべく同じ宗派のお寺に返納すると良いと言われています。
どんど焼き(左義長)でなどで焚き上げてもらう
地域によって、どんど焼き、左義長(さぎちょう)、どんどん焼き、さいと焼き、鬼火(おにび)たきなどいろいろな呼び名が付いているお焚き上げの行事。主に、小正月(1月15日頃)に開催されている地域が多いです。
お正月に飾っていたしめ縄などを地域の神社やお寺に持ち寄ってお焚き上げをします。公園や河川敷などで行われる場合もあり、市町村によってさまざまです。
地域の広報などで日時や場所、受付方法などをチェックしてくださいね。
神社やお寺によっては他所のお守りを受け付けていない所もあるので、確認してから出かけると良いでしょう。また、お守りにプラスチックやビニールがついている場合は外してから持ち込むようにしてください。
自宅で供養して可燃ごみに出す
正しい手順を踏めば、お守りは自分で供養して処分することができます。
まず、お守りを包める大きさ白い紙と塩を用意します。白い紙にお守りを乗せ、塩を振ってから包みます。
その後は自分でお焚き上げするか、可燃ごみとして処分してください。
「お守りを燃やして大丈夫?」と思われるかもしれませんが、感謝とお浄めの気持ちが大切です。火の取り扱いには十分に気をつけながらお焚き上げを行いましょう。
お焚き上げサービスを利用する
ここまでご紹介した方法での処分が難しい場合や、お守りをまとめて処分したい場合などに「お焚き上げサービス」を利用することができます。
ネットなどでお焚き上げのためのキットを購入し、郵送または宅配便で神社やサービス業者あてに送ります。
お守りに込められた思いは粗末にしたくないけれど、自分で返納したり供養したりすることが難しい…といった場合におすすめの方法です。
お守りを処分するタイミング
一般的に、お守り授かってから1年を区切りに新しいものと交換するのがベスト。長く持っていると穢れがたまって良くないものを呼び寄せると考えられています。
厄を手放し気持ちをリセットするという意味でも、授かってから1年が経ったお守りは手放して新しいお守りと交換してみてはいかがでしょう。
1年ごとに新しいお守りと交換すると、常に若々しく新しい神仏に守ってもらえて、効力を発揮できると考えられています。
また、安産祈願や合格祈願、縁結びなど願いがはっきりしているお守りは、1年経っていなくても、その願いが叶った時が処分のタイミングとしてベストだとされています。
お守りを処分するときの注意点
できるだけ授かった神社やお寺に返納すること
お祀りする神様や仏様は神社やお寺によって違います。そのことを無視してお守りを返納することはマナー違反になります。そのため、できるだけ授かった神社やお寺に返納しましょう。別の神社やお寺に返納する場合にも宗教や宗派が異ならないように気をつけてください。
さらに、お守りやお札に混じって家庭ごみを持ち込まれるといった迷惑行為によって他所のお守りを受け入れていない場合があります。返納する神社やお寺のルールは事前に確認してから返納するようにしましょう。
感謝の気持ちを返納料やお賽銭で示すこと
お守りをお納めする時にはただ返しに行くだけでなく、「守っていただいた」感謝、「願いを叶えていただいた」お礼の気持ちを込めてきちんと参拝するようにしましょう。少額でも良いのでお賽銭で感謝の気持ちを示すと、なお良しです。
手放す時も感謝を忘れずに
さて、ここまでお守りの「処分方法」についてご紹介しましたが、お守りやお札のように想いのこもったものを「買う」「処分する」という表現をするのは適切ではないと言われています。
お守りに対して「ありがたい」という気持ちを表すためにも「授かる」「納める」という表現でお守りと向き合ってはいかがでしょうか。手放す方法は色々ですが、どんな時にも感謝を忘れずに供養してお納めする、この気持ちが最も大切ですね。
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まとめ
本記事では、意外と知られていない【お守りの正しい処分方法5選と処分のタイミングや注意点】についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
どのような方法で処分するにも最も大切なことは「感謝の気持ち」です。
返納する場合は無断での送りつけや、神社やお寺の意向を確認せずに置いてくることは控え、どんど焼きのルールや地域のゴミ出しルールなどにしっかりと従いましょう。
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