神社仏閣といえば長い参道や急な階段…。大きな神社やお寺は床が高く上げてあったり、険しい山の中にあることが多いですよね。
足の弱い方や小さなお子さん連れだと、参拝を躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで、ぜひ訪れてほしいのがエレベーターが設置してある神社仏閣です!
本記事では【ぜひ乗って参拝したい、エレベーターのある神社仏閣6選】をご紹介します。
バリアフリー化する神社仏閣
神社仏閣といえば多くの方が思い浮かべるのは石畳や階段ではないでしょうか。歴史的な建造物、修行の場と考えると本殿や本堂へ行き着く道が険しいのは当然、ここを楽に過ぎてしまっては意味がないと考える方も多いと思います。
しかし、近年のインバウンドの急増や高齢者の観光需要より、歴史的建造物においてもバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化が進んでいます。
木造建築が多い神社仏閣ですが、文化財の価値や意義を保護、継承しながらスロープやエレベーターにより、バリアフリーに取り組んでいるところが数多くあります。多機能トイレや点字案内の設置など、多様な人への配慮が施されており、より多くの方が安全に、安心して神社仏閣への参拝ができるように変化しているのです。
建立された時代の風情を残しつつ、最新技術を取り入れて神社仏閣も変化していくのですね!
エレベーターが設置してある神社3選
東京 愛宕神社
江戸に幕府が設けられた1603年、徳川家康が江戸の町の防火の神様として建立された神社です。都心のオフィス街の中にありながらオアシス的な存在となっています。
標高26mの愛宕山の山頂にあるため、鳥居をくぐると86段の急な「出世の階段」がある造りが特徴です。
しかし、大鳥居の左手の愛宕神社交差点を越えたところにエレベーターがあるため、山頂まで楽に登ることができる仕様に。山頂の境内も段差なく参拝できます。
基本情報 | |
住所 | 〒105-0002 東京都港区愛宕一丁目五番三号 |
TEL | 03-3431-0327 |
公式HP | https://www.atago-jinja.com/ |
新潟県 高龍神社
長岡市にある、商売繁盛の神様として人気の高い神社です。118段の屋根付きの階段はとても急で参拝者を圧倒する造りとなっています。
しかし、こちらにもエレベーターがあるので、とても参拝しやすいです!本社のほか奥之院と中社があり、エレベーターで行けるのは中社の付近まで。
この中社周辺には龍神様のお使いの白蛇が実際にいるといわれています。エレベーターは山道入り口の右側にあります。
基本情報 | |
住所 | 〒940-1122 新潟県長岡市蓬平町1284 |
TEL | 0258-23-2020 |
公式HP | なし |
佐賀県 祐徳稲荷神社
佐賀県鹿島市にあり、日本三代稲荷の一つに数えられ商売繁昌、家運繁栄などにご利益がある神社として人気です。年間約300万人の参拝者が訪れ、豪華で美しい社殿や広い庭園に魅了されています。
本殿は地上18mの山の中腹に斜面から張り出す造りで、エレベーターとスロープを使って行くことができます。エレベーターは有料ですが、パワーストーンが入った開運おみくじがもらえますよ!
基本情報 | |
住所 | 〒849-1321 佐賀県鹿島市古枝乙1855 |
TEL | 0954-62-2151 |
公式HP | https://www.yutokusan.jp/ |
祐徳稲荷神社のエレベーターは周囲をミラーガラスで囲われていて、周りの木々が映って見えまるようになっています!
エレベーターが設置してある仏閣(お寺)3選
山梨県 身延山久遠寺
身延山久遠寺は日蓮宗総本山の由緒あるお寺です。境内は約300万坪あり、宝物館には多くの国宝、重要文化財を所蔵しています。
エレベーターが設置されるまでは、駐車場から三門までの急な坂道、三門から本堂までの苔むした287段の石段を登り切って本堂に行き着かなくてはなりませんでした。
しかし、明治時代に焼失した五重塔再建事業の付帯事業として2009年に斜行エレベーターが造られました。西谷せいしん駐車場から境内まで階段を使わずに登ることができます。
基本情報 | |
住所 | 〒409-2593 山梨県南巨摩郡身延町身延3567 |
TEL | 0556-62-1011 |
公式HP | https://www.kuonji.jp/ |
京都府 永観堂
永観堂は約1200年の歴史があり、「みかえり阿弥陀」と言われる珍しい阿弥陀像があることで有名です。また紅葉が人気のお寺で、秋にはたくさんの参拝者で賑わいます。
永観堂は、境内の数々の建物が回廊で繋がれておりそれなりに段差があります。完全なバリアフリーとは言えませんが、雨の日など傘を気にせずゆっくり拝観できるのは良いですね。
エレベーターが設置されているのは、法然上人と西山上人の像が置かれている御影堂と「みかえり阿弥陀」のある阿弥陀堂の間です。エレベーターに乗って「阿弥陀堂」というボタンを押すのは貴重な体験になることでしょう。
基本情報 | |
住所 | 〒606-8445 京都府京都市左京区永観堂町48 |
TEL | 075-761-0007 |
公式HP | http://www.eikando.or.jp/ |
兵庫県 中山寺
聖徳太子が創建されたと伝えられる、安産祈願で人気のお寺です。
標高478mの中山のふもとに広大な境内が広がっており、お参りの際は山門から大観塔までは階段に継ぐ階段を上る必要があります。しかし、スロープ、エスカレーター、エレベーターと段差なしで全ての建物を巡れる造りに。
安産祈願で知られるお寺だけあってベビーシートや授乳室もあり、1400年以上の歴史あるお寺ですがバリアフリー化は最先端です。
基本情報 | |
住所 | 〒665-8588 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1 |
TEL | 0797-87-0024 |
公式HP | https://www.nakayamadera.or.jp/ |
歴史のあるお寺の広大な境内をエレベーターで移動できるのはありがたいですね!
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まとめ
本記事では【ぜひ乗って参拝したい、エレベーターのある神社仏閣6選】をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
エレベーターだけでなく、段差を無くした造りであったり多目的トイレの設置など、神社仏閣のバリアフリー化が進んでいることが分かりました。
歴史的な価値や意義を維持しつつ、多くの方が神社仏閣への参拝を楽しめるようにという配慮が感じられるのではないでしょうか。
ぜひ、足腰の不安や小さなお子さん連れで参拝を躊躇していらっしゃる方がいたら参考にしてみてくださいね!
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