お寺で座禅をしているときに、「叩かれる棒ってなんていう名前なんだろう」や「座禅のマナーや魅力について知りたいな」と思っているのではないでしょうか。
座禅についての知識を詳しく知っておくと、座禅を体験したくなったときに役に立ちますよ!
本記事では、「警策についてや座禅のマナーや魅力」についてご紹介していきますね。
座禅をしているときに叩く棒は警策
座禅で、肩や背中を叩くときに使います。長さは、1mぐらいで持ち手は円状で先の方に向かって、板状になっている棒です。
正しくは、「驚覚策励」と言い略して驚策と呼ばれています。驚覚は、「気を引き締めて注意しながら目を覚ましている状態」で、策励は「たくさん励ます状態」のことを意味しています。
座禅している間の眠気を取り除き、励まして応援するための棒として、警策は使われているんですよ!
警策は宗派によって名前の呼び方が違い、曹洞宗では「きょうさく」臨済宗では「けいさく」と呼ばれています。
座禅の歴史はどこから始まったのか
座禅は江戸時代に、日本に伝わってきたそう。始まりは、お釈迦様の修行からだと言われています。
仏教を考えたお釈迦様が、座禅を通して悟りを開いたので、仏教では現在でも座禅を大切にしていると言われています。
江戸時代に座禅が伝わったことはわかっているのですが、座禅で警策を打つ文化がいつ根付いたのか、どこのお寺から始まったのかは、まだわかっていないらしいです。
座禅にはどんな魅力があるのか?
「姿勢が正しくなる」「自分を見つめ直せる」「集中力が高まる」この3つが主な座禅の魅力です。
座禅中に姿勢が悪くなってしまうと警策で叩かれてしまう恐れがあるので、自然と姿勢が良くなるはずですよ!
座禅をしていると、現在の悩みや不安などが浮かんでくる事があります。その悩みに対する対処法や直し方がみつかり、自分自身を見つめ直せるきっかけになるかもしれません。
座禅を続けていくと、精神が安定するようになると言われています。精神が安定すると、メンタルが落ちてしまうことが少なくなるので、集中力が続きやすくなると考えられています。
座禅にはルールや規則ってあるのかな?
座禅が始めての場合だと、やってはいけないことなどわからないですよね。そこで、座禅のマナーを紹介します。
どんな座り方をすればいいのか
半跏降坐と結跏趺坐の2つです。半跏降坐は、左の足を右ももに乗せます。反対に、右の足を左ももの上に乗せる場合もあります。
結跏趺坐は、右の足を左太ももの上に乗せて、さらに左の足を右ももの上に置く座り方です。
結跏趺坐は、両足を組む必要があるので、結跏趺坐が難しい方は片足だけ組む半跏降坐で座るようにしましょう。
手は、右手を足の上に置き、その上に左手を乗せるように組んでください。
座禅中は、丁寧でゆっくりとした呼吸を心がけて雑念から離れて、集中して座禅を受けてくださいね!
服装に決まりはある?
座禅中は足を組むため、動きやすいパンツがおすすめです。靴下は足首が締め付けられてしまい、苦しい場合があるかもしれません。締め付けられるのが苦手な方は、座禅をする前に靴下を脱いでおくといいかもしれませんね。
スカートを着て座禅をしてもよいですが、あまりに露出が多い服装だとお寺でのマナー違反になってしまう可能性があるため注意が必要です。
そのため、心配な場合はお寺に事前に服装について確認しておくと安心ですよ!アクセサリーや時計は付けて行っても大丈夫ですが、座禅中は外しておきましょう。
携帯電話は身に付けていても大丈夫ですが、着信音が周りの迷惑になるかもしれないので、電源を切るかサイレントマナーモードに設定して、音を鳴らないようにしてくださいね。
足があまりよくない場合はどうしたらよい?
無理して座禅の姿勢を組む必要はありません。足があまりよくない場合は、椅子を用意してくださるお寺もあるので、お寺に相談してみましょう。
座禅を椅子に座って行う場合は、座布団やタオルなどを椅子に置き、その上に座りましょう。
座るときは、背もたれから離れてなるべく正しい姿勢で座るようにしてください。
無理をしない範囲で、なるべく正しい姿勢で座りましょう!絶対に無理はしないでくださいね。
座禅により集中するために
数息観を取り入れてみてはどうでしょうか。数息観とは、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…とお」と10まで心の中で数字を数えて、10まで数え終わったら始めに戻って、「ひとつ、ふたつ…」とまた10まで数え続けることを言います。
座禅中に、数息観を続けると雑念から離れることができ、より座禅に集中できると言われているんですよ!
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まとめ
本記事では、「警策についてや座禅のマナーや魅力」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
座禅で方や背中を叩く棒のことを警策と言い、座禅をしている間に眠気を覚まして、応援してくれる棒として使われています。
座禅の座り方は、結跏趺坐と半跏降坐があります。足があまりよくなくて座禅のちゃんとした姿勢をするのが難しい場合は、椅子に座ったりして、自分の無理をしない範囲で正しい姿勢で座禅をすればOKですよ!
座禅の背中を叩く棒って何なんだろうと気になっている方や、座禅の魅力やマナーについて知りたくなった方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
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