神社仏閣でもらえる御朱印とは、神社やお寺をお参りした証明書です。
そんな御朱印には長い歴史があり、神社仏閣との深い繋がりがあります。
本記事では、【もらう前に知っておきたい御朱印の起源】について解説します。
また、御朱印帳の共有がNGな神社仏閣の見分け方についても解説しているので、御朱印集めの際に役に立つでしょう。
御朱印についての理解を深めて、素敵な御朱印を集めに行きませんか?
御朱印とは何か?
御朱印とは、神社仏閣を訪れた際に、その参拝の記念としてもらう証のことです。
一般的に、神社仏閣の名前や参拝日が手書きで書かれ、墨書きや朱印(赤い印)が押されています。
場所ごとに御朱印の見た目は異なり、動物や植物などのイラストや、期間限定のデザインが描かれている場合もあります。
昔から参拝の記録や証拠として重視されきた御朱印ですが、現在では記念や趣味として気軽に御朱印を集める人が増えているようです。
最近ではQRコードの判子が押された御朱印もあります。
スマホで読み込めば、いつでも参拝した神社仏閣のHPにアクセスできるんだって!
御朱印の起源はいつ?
御朱印の始まりは明確な証拠が残っていないため、はっきりとした由縁はありません。
ただ、諸説がいくつか見つかっており、今回はその一部を紹介します。
- 古墳時代の大和朝廷で行われていた印章制度が起源
- 江戸時代に行われていた修行で六十六部廻国聖が起源
1つずつ詳しく見ていきましょう。
【諸説1】大和朝廷の印章制度が起源
一説では、古墳時代の大和朝廷で行われていた印章制度が起源と言われています。
大和朝廷が地方行政や税制を行っていたときに、印章制度もスタートしました。
印章とは現在のハンコのようなものです。
当時から朝廷と寺社は、政治的・文化的・宗教的に深く関わりがあったんですね。
【諸説2】江戸時代の六十六部廻国聖が起源
もう一つの説は、江戸時代に行われていた修行である六十六部廻国聖が御朱印の起源とも言われています。
六十六部廻国聖は現代の御朱印集めに少し似ています。
修行の内容は、修行者が日本全国の66カ国を巡り、それぞれの国の代表する寺社の1カ所で法華経の一部を納経するというもの。
納経するとその証明に御朱印が納経帳に記されていました。
現在でも御朱印はお参りした証拠としてもらうので、いつどこで参拝したのかが分かるように記してあります。
御朱印帳の共有はNGな神社仏閣がある理由
神社とお寺には宗教のちがいがあるため、御朱印帳を神社仏閣で共有すると御朱印を拒否される場合があります。
神社は神道を信仰し、仏教はインドから伝わったとされる仏様を信仰しています。
しかし、最近では御朱印帳を共有していても、御朱印を拒否されることは減ってきました。
原因の一つは、コロナウイルス感染症の流行です。
人との接触を減らすために、御朱印を書き置きスタイルで授与する場所が増えています。
そのため、御朱印帳の共有をしていても、御朱印を断られる確率が減っているのかもしれません。
御朱印の書き置きは、和紙などの紙に御朱印がすでに書かれている状態です。
書き置きの御朱印をもらったら、御朱印帳に貼り付けましょう。
御朱印帳の共有NGな神社仏閣の見分け方
神社やお寺で同じ御朱印帳を使用しても大丈夫か、見分ける方法を紹介します。
(1)事前に問い合わせ | お参りする神社仏閣の公式ホームページや連絡先を確認して、問い合わせをすることが一番確実な方法です。「神社あるいはお寺と共通の御朱印帳を持参してもいいか」と尋ねましょう。 |
(2)受付で確認する | 神社仏閣に到着した際に、受付や案内所で御朱印に関する情報を聞くことができます。 |
(3)御朱印帳の使用に関する掲示を確認 | 神社仏閣の境内には、御朱印に関するルールや注意事項の案内が掲示されている場合があります。 |
他の参拝者が神社やお寺で同じ御朱印帳を使用していても、本当に使ってもいいのかという明確な判断材料にはなりません。
お参りする神社仏閣のルールに従って、御朱印をもらいましょう。
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まとめ
本記事では、【もらう前に知っておきたい御朱印の起源】について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
御朱印には古い歴史があり、昔から神社仏閣をお参りした証明という認識は現代と同じでしたね。
神社仏閣で御朱印帳を共有してはいけない理由には、宗教のちがいのためであることもわかりました。
本記事が、神社仏閣で御朱印をもらう時のマナーや気持ちを見直すきっかけになれば幸いです。
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