初詣と厄払いで違う神社にお参りしてもいいの?その理由を解説します!

初詣

「初詣と厄払いって違う神社だといけないの?」「違う神社で初詣と厄払いをしたら、神様が怒ってご利益が減ってしまうのでは?」などと思うことはありませんか?

厄年の間は同じ神社に参拝し続けていても、初詣は別の神社で行う人もいますよね。

そこで当記事では【初詣と厄払いで違う神社に参拝してもいいのか】について解説していきます。

初詣と厄払い、それぞれのマナーについても解説するので、ぜひ最後までお読みください。

【はじめに】初詣と厄払いとは

初詣とはどんな行事?

初詣とは、年が明けてから初めてする神社へのお参りのこと。地域にもよりますが、正月の3が日までにお参りするのが普通です。

もともと初詣は「年籠り」と言い、大みそかから元日にかけて一族や村の長が氏神神社にこもる風習から生まれました。
やがて年籠りは、大みそかの夜に行う「除夜詣じょやもうで元日朝に行う「元旦詣がんたんもうでの2つに分かれるようになりました。
江戸時代後期になると、家から見て恵方にある神社にお参り(恵方参り)をしたり、氏神神社以外にも参拝したりします。
明治時代になって交通網が発達した結果、遠くの神社への初詣が可能になり、方角にしばられない初詣ができるようになりました。初詣は意外にも歴史が浅く、時代によって姿を変えてきた行事なのです。

厄払いとはどんな行事?

厄払いとは、災いを除けて1年を無事に過ごすために、神社やお寺で行う祈祷です。

厄払いは中国の陰陽五行説や日本の陰陽道が由来だと言われていますが、いつの時代から始まったのかは不明です。

しかし古辞典「色葉字類抄しきようじるいしょう」に厄年の項目があることから、平安時代には厄払いの風習が根付いていたのは確実です。

Aさん
Aさん

宇津保物語うつほものがたりでは厄年を迎えた左大臣が、厄払いをするために

大勢の人にごちそうをふるまったエピソードがあります。

Bさん
Bさん

源氏物語の「若菜」下巻では、37歳になった紫の上に源氏の君が

「今年は厄年なのだから、祈祷を念入りにして用心しなさい」

と話しています。

また「薄雲」巻では37歳の若さで藤壺の宮が亡くなっています。

また子どもが3歳、5歳、7歳になった年に、成長を祝う七五三も元々は厄払いの1つ。

主に厄年を迎えた人が厄払いをしますが、厄年以外でも厄払いの祈祷は可能です。
厄払いは新年の3が日までに行う、節分までに行けばよいなど、厄払いの時期は地域によって異なります

初詣と厄払いは違う神社に参拝してもいいのか

結果からお伝えしますと、初詣と厄祓いで違う神社に参拝しても大丈夫です。

神様同士で競い合う神話や、一神教の影響もあって「違う神社で初詣と厄払いをしたら神様が怒るんじゃないか」と思われる人もいるかもしれませんね。
しかし、他の神社に参拝しても、神様が怒ることはありません
日本には八百万やおよろずの神がいて、それぞれの神様に違った分野のご神徳があるからです。
そのため、厄払いなら素戔嗚尊すさのおのみこと大国主神おおくにぬしのかみ、子授けなら天御中主神あめのみなかぬしのかみといったように、神様同士で協力・分担して人間を守ってくれるのです
初詣と厄払いで違う神社にお参りしたり、いくつか神社のお守りを持っていても、不都合はありません。
ぴっと宮司
ぴっと宮司

前厄・本厄・後厄のお参りも違う神社で大丈夫。

ただし厄払いを受けたら「おかげさまで厄年を乗り切れました」と

その時お参りした神社にお礼参りをするのが正しい作法ですよ。

前回の参拝で授かったお守りやお札をお返しするためにも、

お礼参りにはぜひ行きましょう。

初詣と厄払いの手順とマナー

初詣の手順とマナー

非日常的なイベントの1つである初詣ですが、参拝の方法はいつもと変わりません。

手順は以下の通り。
  1. 鳥居の前でおじぎをする
  2. 手水舎の水で手と口を清める
  3. 参道を歩いて拝殿へ
  4. 賽銭箱の前でおじぎを1度し、お賽銭を投げ入れる
  5. おじぎを2回、2回拍手を打ち、お祈りをする
  6. 鈴を鳴らしておじぎを1回する

初詣では自分の願い事を念じる前に、まずは神様に1年の報告とお礼をします。

願い事をする時も「仕事が上手くいくよう頑張るので、見守っていてください」と宣言するようにしましょう。

厄払いの手順とマナー

厄払いの手順は神社によって異なることもありますが、基本的な流れは次のようになっています。

  1. 厄払いを申し込み、初穂料を渡す
  2. 待ち時間に手水で口と手を清める
  3. お祓いを受ける
  4. お札やお守りを受け取る

厄払いの場合初詣の参拝と違って、祈祷の料金として5000〜10000円の初穂料が必要です。

初穂料は白い封筒か、紅白のちょうちょ結びの水引きを結んだのし袋に入れます。
結婚式のご祝儀などとは違い、初穂料は古いお札でも問題ありません。
ぴっと巫女
ぴっと巫女

封筒やのし袋の表に「御初穂料」「御神饌料ごしんせんりょう」「御礼」「御玉串料おんたまぐしりょう」などお金の使い道を書き、その下に自分の名前をフルネームで書きます。

表書きが印刷されている封筒やのし袋もあるので、

そちらを使っても構いません。


こちらの記事もおすすめ✨

まとめ

今回は【初詣と厄払いで違う神社に参拝してもいいのか】について解説してきました。

  • 初詣と厄払いで違う神社への参拝を禁止するルールは存在しない
  • 違う神社に参拝しても神様は怒ったりケンカをしたりしないし、ご利益は減らない
  • ただしそれぞれの神社にお礼参りは欠かさず行った方がいい

ということが分かりましたね。

初詣も厄払いも神様への感謝の気持ちを忘れず、マナーを守って気持ちよくお参りしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました