御神木を伐採すると祟りがあるって本当?理由や祟りの種類も解説します!

神社

御神木とは、神社にある巨木や老木などの祀られている木や、昔から伐採をしないとされる木のこと。

そんな御神木を伐採すると祟りが起こるという話があります。

御神木を伐採すると本当に祟りが起こるのか、どんな祟りがあるのかなども気になりますよね。

本記事では、【御神木を伐採すると祟りが起こる理由とその種類】を解説します。

さらに、祟りが起きた在する御神木御神木を伐採する際の対処法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

祟りが起こる理由と伐採してはいけないNGな目的

御神木を伐採すると祟りが起こると言われる理由は、木霊こだまがいるからです。

ぴっと宮司
ぴっと宮司

木霊とは、木の精霊のことです。

木に精霊が宿るという考えは、日本に古くからある信仰の一つ。

スピリチュアル的な観点でいうと、木霊という尊い存在が宿っている御神木を、理由なく伐採するのは極めて失礼な行為にあたります。

そのため、もし伐採してしまったら「神様が怒ってしまう=祟りが起こる」と考えられてきました。

しかし、どうしても御神木を伐採しなくてはならない時はどうなるのでしょうか?

以下では、御神木を伐採する際のNGな理由と目的を紹介します。

御神木を売る

私利私欲のために御神木を伐採すると祟りが起こるという話があります。

ぴっと宮司
ぴっと宮司

村人が葉さえ取らなかった大切な御神木を伐採して売ろうとした人がいました。

伐採した材木が雨で流れ、再び山に入って伐採しようとすると、山鳴りが起こって木こりが10人ほど急死。

それを見た木こりは恐ろしくなって、逃げ帰ったと伝わっています。

身勝手な理由で御神木を伐採したら、神様が怒るのも当然ですね。

わざと御神木を穢した

神社では「死は穢れけがれという認識があり、わざと御神木を穢すと祟りが起こると言われています。

ぴっと巫女
ぴっと巫女

ある寺の住職が寺の工事のために、近所にあった神社の御神木を伐採しようとしました。

しかし、大切な御神木を伐採することを決して許さなかった神社の神主。

そこで、ある男が寺のために御神木を伐採できるように穢してやろうと考え、その木で首をつりました。

Cさん
Cさん

なんでそんなことしたんだろう・・・。

御神木が穢れてしまったので、神主はやむを得ず木を伐採することを許可。

寺は伐採した御神木を手に入れることができましたが、住職と関係者は発熱して亡くなり、首を吊った男の家も耐え果てたそうです。

御神木を薪にした

ある人が御神木を切って薪にしたところ、その夜から3歳の子どもが発熱し苦しんだという話があります。

占い師によると、御神木の祟りとのこと。

「代わりの木を植えるから子どもは助けてください」と叫んだのですが、子どもは亡くなってしまったそうです。

Cさん
Cさん

御神木だと気づいていなかったのかな?

もし、そうだとしたらちょっとかわいそうかも。

御神木を伐採する時の対処法

やむを得ない事情があって御神木を伐採する時に行うのが御霊鎮みたましずめ

ぴっと宮司
ぴっと宮司

御霊鎮とは、木の精霊を鎮めるために行う儀式です。

御霊鎮の手順は以下の通りです。

  1. 木霊こだまを移すために同じ種類の苗木を植えて、身代わりにする
  2. 小さいほこらを近くに建てる
  3. しばらくの間は祠に向かってお経を唱えたり、お参りしたりする
ぴっと巫女
ぴっと巫女

木の精霊が少しでも穏やかになるように祈りましょう。

御神木をどうしても切らなくてはいけない時は御霊鎮を行い、祟りが起こるのを防ぎましょう。

祟りが起こった実在する御神木

次に、伐採しようとしたら祟りが起きた御神木を紹介します。

今も実際に存在する御神木なので、気になった方はぜひ見に行ってみてくださいね。

榎木大明神の槐の木

えんじゅの木は、大阪府にある榎木大明神えのきだいみょうじんのすぐ後ろにあります。

鎌倉末期の武将である楠木正成くすのきまさしげが植えたとされ、樹齢は600年以上です。

都市計画で何度も伐採を試みましたが、その度に伐採者が不慮の事故に遭い、伐採が断念されました。

えんじゅの木にまつわる祟りの話は他にもあり、祭りを行う時期が遅くなると信者に事故が起こるとか。

ぴっと宮司
ぴっと宮司

ちなみに、空襲による火事がえんじゅの木を境に止まり、東側の一帯は火災を避けることができたという話もあります。

Aさん
Aさん

祟りだけじゃなくて、火災を止めるなんてすごい力を持っているんだね。

若一神社の楠

くすのきは、平清盛たいらのきよもりにゆかりがある京都府の若一神社にゃくいちじんじゃの御神木です。

樹齢は800年以上で、楠の下には楠社くすやしろがあります。

ぴっと宮司
ぴっと宮司

楠社は楠を祀るために建てられたほこらです。

平清盛が植えたと伝わる楠は、切ったり植え替えたりすると必ず祟りが起こると伝えられています。

現代でも、工事のために楠を切ろうとした関係者が次々と事故や不幸に見舞われ断念したそうです。

ぴっと巫女
ぴっと巫女

そのため、道が御神木を避けるように出っ張った形になりました。

御神木を伐採すると起こる祟りの種類

御神木を伐採すると祟りが起こると、どこかで聞いたことがあるかもしれません。

御神木を伐採すると起こると言われている祟りの種類を3つ紹介します。

伐採した人が病気やケガをする

御神木を伐採した人が原因不明の病気やケガをしてしまい、ひどい時は亡くなるという話があります

しかし、公民館の建築など、公共のために伐採した場合は祟られないという話もあるとか。

Bさん
Bさん

みんなのために使えばOKなんて、やっぱり御神木の意思があるのかな。

恐ろしい言葉が聞こえてくる

御神木を切ると、神様が目の前に現れ、どこからか恐ろしい言葉が聞こえてくるという話があります。

Dさん
Dさん

恐ろしい言葉ってなんだろう・・・。

天狗にまつわる祟り

枝の様子が珍しい松は天狗てんぐが休む木なので、伐採しない方がいいとされています。

根が地面の上から2、3箇所に分かれた御神木を切ると天狗の祟りがあるという言い伝えがあります。

Cさん
Cさん

御神木を伐採したら、身体的や精神的にダメージを与える祟りが起こるのね。


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まとめ

今回は【御神木を伐採すると祟りが起こる理由とその種類】を紹介しました。

一般的に多く伝わる祟りは、御神木を伐採した人が病気やケガをするというもの。

伐採をしようとした人々が不幸になり、中止になったという話もありましたね。

御神木は木霊が宿る木であることを理解し、敬うことが大切です。

もしやむを得ない事情で御神木を伐採するときは、忘れずに御霊鎮を行いましょう。

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