御神木とは、神社の境内にある巨木や老木などの祀られている木を指します。
参拝した際に御神木を見て、興味や疑問を持ったことはありませんか?
「御神木にはどんな木の種類があるの?」
「御神木に多い種類や珍しい種類はなんだろう?」
本記事では、日本の神社100選から集計した【御神木の木の種類についてランキング形式で紹介】します。
さらに珍しい御神木の種類も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
御神木で多い木の種類は?ランキング形式で紹介!
御神木の木の種類には杉、松、そして神事に使われる榊などがあります。
では、御神木の木の種類は何が一番多いのでしょうか?
今回は日本の神社100選の御神木を集計し、その結果をランキングで紹介していきます。
結果を見る前に、何の種類が多いのか予想してみましょう!
5位:椎(シイ)
5位にランクインしたのは椎。
水分を多く含む木で、防火のために神社に植えられることも多かったのだとか。
実は古代より食用とされ、万葉集にも登場するなど、人々に親しまれてきた樹木です。
小さい時に神社で拾った椎の実を炒めて食べたことがあったな〜。
4位:松
4位にランクインしたのは松。
松は日本に広く分布し、ツンツンした葉が特徴の針葉樹です。
日本のお正月では、門松を家の門前に飾る風習があり、馴染みがある木でしょう。
門松は、年神を家に迎え入れるための依り代。
依り代とは、神様が寄り付く・憑依するものという意味です。
門松に使用されていることから、神様に馴染み深い木の種類と言えますね。
わたしの家も門松を飾っていたし、やっぱり神聖な感じがするね!
3位:銀杏(イチョウ)
3位にランクインしたのは銀杏。
秋には黄色に紅葉し、とても美しいですよね。
実は銀杏と呼ばれ、茶碗蒸しの具や炒め物など食用としても親しみがあります。
葉の形が特徴的な扇形であり、神社の社紋として用いられている例もあるんですよ。
落葉の絨毯もステキな秋の風物詩ですよね。
2位:楠(クス)
2位にランクインしたのは楠。
古くから寺や神社の境内によく植えられ、大木となったものが御神木として祀られていることが多いです。
中でも鹿児島県の蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」は有名です。
幹の周りは24.2mにもなり、全樹種を通じて日本最大の御神木だとか。
幹の周りが24.2mもあるの!?
一度でいいから見てみたいなあ。
1位:杉(スギ)
1位にランクインしたのは杉。
古くから、神様が天界から地上へ舞い降りる際、杉の木からいらっしゃると考えられています。
神話の郷で有名な宮崎県の高千穂峡には杉が多く植えられています。
高千穂峡では、「杉登り」という文化があり、神が宿る木として境内に杉が多く植えられたそうです。
また、縁結びの神社で有名な出雲大社の造りは全て杉が使用されています。
出雲大社で杉の大木が3本束ねられたものが出土し、高さが48mもある巨大神殿が実在した証拠となったという話は有名です。
このように、神社や神様と縁が深い杉が、日本の神社100選の御神木では一番多いという結果でした!
杉は神社にとって特別な木なんですね。
【番外編】珍しい木の種類はユーカリやキンモクセイ
次に、御神木では珍しいとされる木の種類はどんなものがあるのでしょうか?
今回の日本の神社100選から集計した中で珍しかったのは、ユーカリやキンモクセイでした。
特にユーカリはコアラが葉を食べる木というイメージがあり、神社の御神木になっているなんて意外ですよね。
今度神社に参拝するときは、「この神社の御神木の木の種類はなんだろう?」と調べてみるときっと面白いですよ!
珍しい御神木があればぜひ教えてくださいね。
惜しくも珍しい木の種類でランク外となったのは、以下の8つです。
- 樫
- 檜
- 椿
- 槙
- 椋
- 黐
- 樅
- 欅
どの木も名前を聞いたことがある方も多いと思います。
御神木の木の種類は本当に様々であることがわかりますね。
近所の神社の御神木は何か調べてみよう!
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まとめ
今回は【御神木の木の種類についてランキング形式で紹介】しました。
主な御神木の木の種類は、杉、楠、そして神事に用いられる榊などがあります。
日本の神社100選の御神木を集計した結果、杉が最も多い種類でした。
珍しいものだとユーカリやキンモクセイが御神木とされている神社も。
神社を参拝するときは、御神木にも注目してみてください。
木の種類や何故植えられているのかなどを調べてみると面白いでしょう。
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