「初詣と厄払いって違う神社だといけないの?」「違う神社で初詣と厄払いをしたら、神様が怒ってご利益が減ってしまうのでは?」などと思うことはありませんか?
厄年の間は同じ神社に参拝し続けていても、初詣は別の神社で行う人もいますよね。
そこで当記事では【初詣と厄払いで違う神社に参拝してもいいのか】について解説していきます。
初詣と厄払い、それぞれのマナーについても解説するので、ぜひ最後までお読みください。
【はじめに】初詣と厄払いとは
初詣とはどんな行事?
初詣とは、年が明けてから初めてする神社へのお参りのこと。地域にもよりますが、正月の3が日までにお参りするのが普通です。
厄払いとはどんな行事?
厄払いとは、災いを除けて1年を無事に過ごすために、神社やお寺で行う祈祷です。
厄払いは中国の陰陽五行説や日本の陰陽道が由来だと言われていますが、いつの時代から始まったのかは不明です。
しかし古辞典「色葉字類抄」に厄年の項目があることから、平安時代には厄払いの風習が根付いていたのは確実です。
宇津保物語では厄年を迎えた左大臣が、厄払いをするために
大勢の人にごちそうをふるまったエピソードがあります。
源氏物語の「若菜」下巻では、37歳になった紫の上に源氏の君が
「今年は厄年なのだから、祈祷を念入りにして用心しなさい」
と話しています。
また「薄雲」巻では37歳の若さで藤壺の宮が亡くなっています。
また子どもが3歳、5歳、7歳になった年に、成長を祝う七五三も元々は厄払いの1つ。
初詣と厄払いは違う神社に参拝してもいいのか
結果からお伝えしますと、初詣と厄祓いで違う神社に参拝しても大丈夫です。
前厄・本厄・後厄のお参りも違う神社で大丈夫。
ただし厄払いを受けたら「おかげさまで厄年を乗り切れました」と
その時お参りした神社にお礼参りをするのが正しい作法ですよ。
前回の参拝で授かったお守りやお札をお返しするためにも、
お礼参りにはぜひ行きましょう。
初詣と厄払いの手順とマナー
初詣の手順とマナー
非日常的なイベントの1つである初詣ですが、参拝の方法はいつもと変わりません。
- 鳥居の前でおじぎをする
- 手水舎の水で手と口を清める
- 参道を歩いて拝殿へ
- 賽銭箱の前でおじぎを1度し、お賽銭を投げ入れる
- おじぎを2回、2回拍手を打ち、お祈りをする
- 鈴を鳴らしておじぎを1回する
初詣では自分の願い事を念じる前に、まずは神様に1年の報告とお礼をします。
厄払いの手順とマナー
厄払いの手順は神社によって異なることもありますが、基本的な流れは次のようになっています。
- 厄払いを申し込み、初穂料を渡す
- 待ち時間に手水で口と手を清める
- お祓いを受ける
- お札やお守りを受け取る
厄払いの場合初詣の参拝と違って、祈祷の料金として5000〜10000円の初穂料が必要です。
封筒やのし袋の表に「御初穂料」「御神饌料」「御礼」「御玉串料」などお金の使い道を書き、その下に自分の名前をフルネームで書きます。
表書きが印刷されている封筒やのし袋もあるので、
そちらを使っても構いません。
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まとめ
今回は【初詣と厄払いで違う神社に参拝してもいいのか】について解説してきました。
- 初詣と厄払いで違う神社への参拝を禁止するルールは存在しない
- 違う神社に参拝しても神様は怒ったりケンカをしたりしないし、ご利益は減らない
- ただしそれぞれの神社にお礼参りは欠かさず行った方がいい
ということが分かりましたね。
初詣も厄払いも神様への感謝の気持ちを忘れず、マナーを守って気持ちよくお参りしましょう!
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