ひな祭りには神社に行こう!階段が圧巻の雛壇に変身する神社3選

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いつもは参拝者が登る神社の階段。長くて急というイメージが強いですが、ひな祭りになるととても豪華な雛壇ひなだんに変身する神社があることをご存知ですか?

本記事では【ひな祭りに階段が雛壇に変身する神社3選】をご紹介します。

ひな祭りを盛大にお祝いしたいとお考えなら、少し趣向を変えて神社に訪れてみませんか?

1. 埼玉県 岩槻愛宕神社

埼玉県さいたま市岩槻区は人形の町です。江戸時代に日光東照宮の造営にあたって全国から優れた工匠こうしょうが集められました。当時岩槻は江戸から日光を結ぶ御成街道の宿場町だったので、日光東照宮の造営や修築が終わっても岩槻に住み着いた人が多かったと言われています。工匠たちの中には人形を作る匠もいて、その技術を広めたそうです。岩槻は、人形の材料となる桐と塗装に重要な水に恵まれていたので、現在では「岩槻人形」が伝統的工芸品に指定されています

そんな岩槻には、2月下旬から3月上旬に「まちかど雛めぐり」というイベントがあります。商店街には、それぞれのお店自慢の雛人形が展示され、町中が雛人形で飾られます。

このイベントの大きな見どころの一つが「愛宕神社大雛段飾り」です。本殿へ続く27段の石段に、市民から寄せられた400体近くの雛人形が並べられます

岩槻愛宕神社は住宅街の中に位置しており、広大な境内を持つ大きな神社というわけではありません。ですが関東大震災で倒壊した後も再建され、修復を繰り返しながら近隣の人々に愛されて続けている神社です。

戦国時代には岩槻城と城下町をぐるりと囲む大構おおがまえと呼ばれる土塁どるいがありました。愛宕神社はこの土塁の上に建てられたので、現在も土塁の遺構が見られる貴重な場所となっています。

岩槻愛宕神社の基本情報
住所 〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町3丁目21-25
TEL 048-756-1507
ぴっと宮司
ぴっと宮司

普段はひっそりと佇む静かな神社です。大雛壇飾りと桜の時期には大変賑わいます。

2.  静岡県 稲取素戔嗚神社

静岡県加茂郡にある素戔嗚神社は厄除けの神様として有名で、この神社では平成26年から神社の階段に雛人形とつるし雛を飾るようになりました。

稲取は、雛人形を飾るときに、雛壇の両脇に天井または専用のスタンドからつるして飾る「つるし飾り」の発祥の地なのだそう。雛人形を飾る文化が武家から町民へと広がっても、実際に人形を持つことができるのは数少ないお金持ちの家だけでした。それでも女の子の健康と幸せを願って、お古の着物ハギレを使って作った小さな人形を紐でつないだもの、これが「つるし飾り」の始まりと言われています

江戸時代から続くこの風習を受け継いで、伊豆稲取温泉では毎年1月下旬から3月末まで「雛のつるし飾りまつり」が開催されます。文化公園雛の館など複数の展示会場で雛人形とつるし飾りが展示される中、素盞嗚神社では、2月中旬から3月中旬の3週間ほど、118段の階段にずらりと並んだ雛人形と吊るし飾りは圧巻の眺めです。こちらの神社の石段は急なので、石段に敷かれた毛氈もうせんはまるで壁のように感じられます。

雛人形とつるし飾り、石段と手前の鳥居は間違いなく写真映えするスポットです。

稲取素戔嗚神社の基本情報
住所 〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取15
ぴっと巫女
ぴっと巫女

雛人形が飾られる段数としては日本一だそうです。

3.  岡山 宇佐八幡宮

岡山県備前市にある宇佐八幡宮は、足利尊氏が大分県宇佐市の宇佐神宮から足利氏の守り神として迎え、祀ったことが由緒とされています。

宇佐八幡宮がある備前市片上地区では毎年3月初めに開催されるのが「片上ひなめぐり」です。町をあげてのひな祭りで、多くの商店が雛飾りを展示するほか、商店街の通りの真ん中に「おひなの花道」という雛人形を並べた道が出現します。2001年から始まった「片上ひなめぐり」は地元の人たちが人形の虫干しのために展示したことが始まりだそう。年々規模が大きくなり、現在では「飾ってほしい」と県内外から雛人形が送られてくることもあるそうです。この商店街の先に位置するのが宇佐八幡宮で、およそ60段の階段に地域の人たちから持ち寄られた約300体の雛人形が飾られます

こちらの雛飾りの特色は、人形が飾られているのが石段の片側だということです。石段下から向かって左側には雛人形がずらりと並んでいます。右側は人が上り下りできるように開けてあるため、下から見上げるだけでなく、階段を登り直近で人形を見ることも、階段の上から見下ろすこともできます

備前宇佐八幡宮の基本情報
住所 〒705-0021 岡山県備前市西片上1
TEL 0869-64-3723
Bさん
Bさん

さまざまな角度から写真を撮ることができる楽しみも!


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4. まとめ

本記事では【ひな祭りに階段が雛壇に変身する神社3選】をご紹介しました。それぞれに大規模に雛飾りを展示する理由があり、是非とも実際に訪れて雛人形たちに会いに行きたい神社ばかりでした。

昔から続く子供の健康と幸せを祈る気持ちが神社に集められているようで、いつもと違った空気が楽しめそうです。

女心をくすぐる光景に会うために、ひな祭りには「女子会で神社へ」訪れてみてはいかがでしょうか。

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