秋の魅力満載!幻想的な兵庫の社寺仏閣で織り成す紅葉を楽しもう!

関西

日本の四季は約3ヶ月ごと移り変わりますが、中でも鮮やかな紅葉の見頃はさらに短いですよね!

まだまだ暑い日は続きますが、あっという間に秋は訪れます。

そこで今回は、『兵庫で見られる紅葉の美しい社寺仏閣』を5つ厳選してご紹介します!

毎年10月下旬から11月下旬まで楽しめる紅葉。もたもたしているとすぐに落ち葉になってしまうので、この記事を見て少しでもいいなと思ったら、今年、ぜひ行ってみてくださいね。

紅葉を楽しめる社寺仏閣おすすめ5選!

兵庫県には約3,835社の神社、約3,243寺があると言われています。

紅葉がきれいな社寺仏閣はたくさんあるため、今回はかなり抜粋してご紹介します。

天台宗別格本山 書寫山圓教寺:兵庫県姫路市書写2968

兵庫県姫路市にある書寫山圓教寺しょしゃざんえんぎょうじ。およそ970年頃に最初の摩尼殿まにでんが創建されました。

本尊は六臂如意輪観世音菩薩。ろっぴにょいりんかんぜおんぼさつ

書寫山圓教寺は山の中にあるお寺で、性空上人しょうくうしょうにんという天台宗の僧が修行の後に文殊菩薩に導かれ、書寫山にたどり着いたと言われています。

お寺には数々の伝説が残されており、摩尼殿もそのうちの1つ。

ここにはもともと桜の木が生えており、毎年天女が舞い降りたと言われています。性空上人はその桜の木に六臂如意輪観世音菩薩を掘りました。今では、その菩薩を納めるために摩尼殿が建てられたと言われています。

桜の木からお寺が創建されたなんて、素敵ですよね!

ぴっと巫女
ぴっと巫女

摩尼殿の”摩尼”とはサンスクリット語で”As you wish”。すなわち、どんな願いも叶うという意味だそうです。

そんな書寫山には桜以外に、モミジやアジサイ、ドクダミなどさまざまな植物が自生しています。中でも山の上を赤く染めるモミジやイチョウ、カエデは見ものです。赤や黄色が歴史的な建物を鮮やかに彩ります。

また、書寫山圓教寺には数々の重要文化財などがあちこちに納められています。

観光地として特に人気なのが三之堂

ここは映画『ラスト・サムライ』や大河ドラマにも使われている事で知る人ぞ知る観光名所になっています。

徒歩での拝観には約1時間、拝観と映画の撮影場所などの観光を含めると2時間半かかりますが、書寫山にはロープウェイもあり、姫路の街中から瀬戸内海まで見ることができます。

性空上人に想いを馳せるも良し、観光しに行くのも良しと、紅葉をはじめとした四季を感じながら日本の文化、歴史を感じてみてくださいね。

天台宗五大山 白毫寺:兵庫県丹波市市島町白毫寺709

本尊は薬師瑠璃光如来。やくしるりこうにょらい

薬師瑠璃光如来の白毫(眉間の真ん中)より神々しい光が放たれていたことから、お寺の名前が白毫寺びゃくごうじになったと言われています。この神秘的な言い伝えがあるお寺は九尺藤が有名ですが、秋にはモミジやムクロジが色付き、境内にある太鼓橋と一心池を色鮮やかに染め上げます

約1300年前にインドの法道仙人ほうどうせんにんよって開基され、慈覚大師円仁じかくだいしえんにんによって密教法具が伝わり、天台宗を広めたと言われています。法道仙人と慈覚大師円仁は時代は違えど同じ中国の五台山で修行を受けたのだそう。

1人はお寺を開基、1人は白毫寺の中興の祖ちゅうこうのそと呼ばれ、不思議な縁によって白毫寺が成り立っています。

ぴっと巫女
ぴっと巫女

法道仙人は開基したお寺が多く、複数人いたのでは?とも言われています。

丹波紅葉三山

西天目瑞巌山 高源寺:兵庫県丹波市青垣町桧倉514

高源寺は1325年程に遠谿祖雄禅師えんけいそゆうぜんしによって創建された根本道場。臨済宗中峰派の本山、西天目と呼ばれ丹波屈指の名刹です。

ぴっと宮司
ぴっと宮司

根本道場とは臨済宗中峰派を統轄するお寺のこと。

 

その宗派のトップがいるところですね!

本尊は釈迦如来坐像。しゃかにょらいざぞう

ここは遠谿祖雄禅師が禅の修行先の中国杭州市の天目山から持ち帰ったと言われている、『天目カエデ』が有名です。形状はよく見るカエデより小さくくっきりとしていて、枝が垂れ下がっているなどとても可愛い雰囲気をたたえています。

高源寺の入り口(拝観受付所より先)である惣門そうもん』から『山門さんもん』につながる階段には、紅葉の季節になると赤や黄色に染まります。三丹随一の紅葉と言われる所以にもなっていますよ!

永谷山 円通寺:兵庫県丹波市氷上町御油983

本尊は如意輪観世音菩薩。にょいりんかんぜおんぼさつ

円通寺えんつうじは1382年に足利義満により創建された曹洞宗そうとうしゅうの古刹です。織田信長の丹波攻めの際に、明智光秀の命によって兵火から逃れたお寺としても有名です。

四季折々のきれいな草花を楽しむことの出来るこのお寺。秋の紅葉は特に目を惹く美しさがあります

お寺全体が赤やオレンジ、緑、黄色に彩られ、参道は真っ赤な落ち葉に埋め尽くされます。山門から広がる池には色鮮やかな紅葉が映し出されるので、心ゆくまで秋を満喫できるでしょう。

岩屋山 石龕寺:兵庫県丹波市山南町岩屋2

本尊は毘沙門天。びしゃもんてん

石龕寺せきがんじに伝わる伝承によると、聖徳太子が蘇我馬子との戦いに勝った後、頭につけていた四天王のうちの毘沙門天だけが空高く飛んでいってしまったと言われています。聖徳太子は飛んでいってしまった毘沙門天を探しているうちに、瑞雲ずいうん(おめでたいことの前兆と言われている雲)がある山の上に辿り着きました。その山に入っていくと石龕(石の塔)の中に毘沙門天がいたとされています。聖徳太子はこれを見てその石龕の横に建物を建てたという伝説が石龕寺の由来と言われています。

石龕寺には長い参道があり、毘沙門堂までたくさんの紅葉が並んでいます。色付く時期も異なるので、長めに紅葉が楽しめるスポットです。紅葉祭りの頃にはライトアップも行われるため、ぜひ足を運んでみてくださいね!

丹波一体は織田信長の命により明智光秀により丹波攻めが行われた歴史があり、丹波一体が焼き払われました。もちろん円通寺のように兵火を逃れた例はありますが、ほぼ全域が焼き払われたと思います。

もし丹波攻めがなかったら…きっと今よりもっとたくさんの社寺仏閣があり、文化遺産や伝説などがもっともっと伝えられていたのでしょうね。

そんな事に思いを馳せながら自然の恵み、歴史の数々に出会いに行ってみてくださいね!


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まとめ

本記事では、『兵庫で見られる紅葉の美しい社寺仏閣』を5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

季節が巡って毎年必ず訪れる秋も時代によって映し出される景色は違ったはずです。

社寺仏閣も火事や兵火などさまざまな経験を経て今の姿になっていることを胸に、今だからこそ見られる美しい姿を、心ゆくまで堪能してみてくださいね!

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