新年の初詣や普段のお参りによくいく神社ですが、神社にはそれぞれ「属性」があることをご存知でしょうか?
神社や人にも属性があり、相性もあります。中でも自分の属性にぴったりの場所へ行けばご利益がもらえやすいとか…。
本記事では、【神社の属性や相性の解説&属性別おすすめ神社5選】についてご紹介します。神社の属性や自分の属性を知りたい人が参考になることばかりなので、ぜひご覧ください。
神社の属性と自身の属性について
神社には「空・地・水・火・風」の5つの属性があり、自身にもこれと同じ属性が存在します。
特に、自分と相性が良く縁のある神社に行くと、願いが叶いやすくご利益を授けやすいといわれているため、巷では今人気を集めているスピリチュアルの1つでもあります。
そして、神社と自身の相性を見るための属性を繭気属性(けんきぞくせい)といいます。
神社の属性は、祀られている祭神の神様や、その土地の神社の特性、歴史などを統計的に照らし合わせることで判明したのではないかといわれています。
繭気属性とは?
繭気属性(けんきぞくせい)とは、西洋の数秘術と東洋の四柱推命の陰陽五行説から発展した言葉といわれています。
数秘術とは、数字をもとに運勢を占うこと。東洋占星術では、主に風水や姓名判断で使われており、西洋占星術ではピタゴラス式やカバラ、ゲマトリアなどに使われています。
四柱推命とは、古代の中国で生まれた陰陽五行説や干支暦をもとにして生まれた、人の命運を推察する方法であり、占いのことです。占いたい人の生年月日と性別がわかれば、その人の性格や運勢、二人の相性などを占うことが出来ます。
陰陽五行説とは、中国で生まれた陰陽説と五行説を併せもった思想のこと。二つの考え方が組み合わされたことにより、より複雑な出来事の説明がなされるようにりました。全ての万物は、「陰」と「陽」の二つの属性がお互いに消調しながらバランスを取り、調和することで成り立っていると考えられています。
これらの考えのもと、自然を構成している五元素(空・地・水・火・風)に照らし合わせて判別された繭気属性を土台として、神社と自分の相性を調べることができます。
自分の属性の調べ方
自分の属性は、生年月日と血液型から調べることができます。
例として、1998年4月5日生まれ(О型)の人の属性を調べてみましょう。
生年月日の数字を足していく
はじめに、生年月日を一桁の数字に分けて足していきます。
1+9+9+8+4+5=36
答えが二桁の場合、その数字を足していき、最終的に答えが一桁になるまで足していきます。
3+6=9
血液型の数字を足していく
生年月日の数字を一桁になるまで足すことができたら、次に血液型に割り当てられている数字を足していきます。
A型 | B型 | AB型 | O型 |
1 | 2 | 3 | 4 |
先ほど、生年月日を計算した人の血液型はО型なので、先に計算して出た答えに「4」を足します。
9+4=13
生年月日と血液型の数字を足した答えも、最終的に一桁になるように計算すると「1+3=4」で、答えが「4」になりました。この数字で、自分の属性を知ることができます。
自分の繭気属性を調べてみる
自分の繭気属性を知るには、先ほど、生年月日と血液型の数字を足して出た答え(一桁の数字)で、調べることができます。
空 | 5 |
地 | 1・6 |
水 | 2・8 |
火 | 3・7 |
風 | 4・9 |
このように、それぞれの属性には関連する数字があり、1998年4月5日生まれ(О型)の人の数字は「4」なので、属性は「風」であることが分かりました。
属性の相性
神社にお参りにいく前に知っておきたいことが、属性の相性についてです。繭気属性の、空・地・水・火・風それぞれに相性が良い属性を調べてみました。
空 | 空・水・火 |
地 | 地・火・風 |
水 | 水・風・空 |
火 | 火・空・地 |
風 | 風・地・水 |
このように、属性には相性があり、先ほど計算した1998年4月5日生まれ(О型)の人に相性が良い属性は「風・地・水」ということになります。
神社と自分の属性の相性についてご紹介してきましたが、あくまでも目安と考えてくださいね。
神社は、願い事やご利益をもらうために行くのではなく、神様に日頃の感謝を伝えて決意を宣言する場所です。
自分が行きたいと思った神社が「相性が悪いからご利益を授けてもらえない」と思わず、行きたいと思った段階で、その神社とのご縁が繋がったと思って行かれた方が良いでしょう!
属性別おすすめ神社5選
今宮神社八大龍王宮 「空属性」
埼玉県にある秩父今宮神社は、今宮神社、八大龍王宮ともよばれている神社です。修験道の開祖である役行者が修行に訪れ、湧き出る武甲山の霊泉の傍に観音菩薩の守護神である八大龍王を合祀されたのだそう。後に、「宮中八神」と習合され、「八大龍王宮」または「八大宮」とよばれるようになり、秩父の修験の中核になったといわれています。
主祭神は伊邪那岐大神と伊邪那美大神で、他に、須佐之男大神、八大龍王神、宮中八神、役尊神、聖観世音菩薩、馬頭観世音菩薩、弁財天が祀られており、金運や縁結び、除災招福、癌封じなどさまざまなご利益があるのだそう。
龍神木は、樹齢1000年以上といわれている大きな欅の木で、この土地の龍神の住まいとして信仰を集めているのだそう。龍神木の根元には、ハートの形をした穴があり、見つけることができると恋愛が成就すると話題になるほど有名で、埼玉県の天然記念物に指定されています。中は囲われていて、立ち入り禁止なので気を付けてください。
清龍の滝では、御神水をいただくことができ、そのご利益は一滴で絶大といわれています。御神水は、竜神池より湧き出る武甲山の伏流水で、お清めの霊水としても珍重されており、2008年に環境省指定の平成の名水百選に選ばれたほど清らかで、有名なお水だそう。
お清めの霊水として、お金やアクセサリーを洗えたり、社務所で無料配布されている容器に入れて持ち帰ることも可能です。
秩父今宮神社 |
http://www.imamiyajinja.jp/index.html |
他に、おすすめしたい空属性の神社は、柴又帝釈天・日光東照宮・熱田神宮・玉置神社・八重垣神社・吉備津神社・桜井神社・白山比め神社です。
ぜひ、参考にしてみてください!
金刀比羅宮 「地属性」
「こんぴらさん」の愛称で親しまれているのが、香川県にある金刀比羅宮(ことひらぐう)です。御祭神は、大物主神と崇徳天皇で、農業や殖産、医薬と海上守護の神様として信仰されています。
象頭山の中腹に鎮座されており、本宮まで785段、奥社までだと1368段の石段を登らなくてはなりませんが、有料の送迎バスもあるそうなので、体力に自信のない人は事前に調べておいた方がいいかもしれません。
重要文化財を見ることができる文化施設や、自然に囲まれた空間で食事ができるカフェレストランもあり、心身共に癒されること間違いなしの神社です。
金刀比羅宮 |
https://www.konpira.or.jp/ |
他に、おすすめしたい地属性の神社は、北海道神宮・猿田神社・香取神社・大國魂神社・伊勢山皇大神宮・武田神社・戸隠神社・奥社・南宮大社・地主神社・春日大社・大神神社・日吉神社・出雲大社・都萬神社・国造神社・新田神社・金持神社です。
多賀大社 「火属性」
滋賀県にある多賀大社(たがたいしゃ)は、「国産み」の神様で知られる伊邪那岐命と伊邪那美命をご祭神として祀られており、「お多賀さん」の愛称で親しまれている神社です。
「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」という俗謡があり、「お多賀の子」とは、伊勢神宮のご祭神である天照大神が伊邪那岐命と伊邪那美命の御子であることによるそう。ご祭神である二柱の神様は、夫婦の神様といわれており、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰されています。
伊邪那岐命が高天原から天降られて休息されたときの出来事で根付いたとされる「三本杉」や、東大寺の再建を任された俊乗坊重源が参詣されたときに、二十年の寿命を授かったとされる「寿命石」、太閤秀吉が米一万石を奉納し母の大政所の病気平癒を願い、後にその奉納で建造されたといわれている「太閤橋」や「奥書院庭園」など、見どころがあるパワースポットがあります。
また、元正天皇の病気の際に、しでの木で作った杓子を献上すると元正天皇の病気が治癒されたと伝わってできた「お多賀杓子」が有名だそう。カエルの子供であるオタマジャクシは、お多賀杓子からきてるそうです。
多賀大社 |
http://www.tagataisya.or.jp/ |
他に、おすすめしたい火属性の神社は、大崎八幡宮・古峰神社・鹿島神宮・川越八幡宮・千葉神社・山宮浅間神社・健部大社・八坂神社・住吉大社・熊野神社・須佐大社・由加神社本宮・伊曽乃神社・竈門神社・宝来宝来神社・荒立神社です。
貴船神社 「水属性」
京都府にある貴船神社(きふねじんじゃ)は、全国に約500社あると言われている有名な神社です。三社詣といわれる「本宮」「結社」「奥宮」の順に参拝すると、諸願成就・縁結び・運気隆昌のご利益がえられるのだそう。
主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)で、創建の年代は不明ですが、神武天皇の母である玉依姫命が黄色い船に乗って川を遡って上陸されて、水神である高龗神を祀られたのが始まりといわれています。
本宮は、創建の地である奥宮が洪水で流れたため、1055年に現在のところに本宮が移されたそう。1922年に、国費で大修理が行われましたが、平成に入り、基礎から一新して建て替えられました。社殿前の石垣から溢れでている御神水は、貴船山の湧き水といわれており、霊泉に浮かべると文字が浮かび上がる「水占みくじ」が有名です。
結社は、貴船神社の中社となっており、ご祭神は磐長姫命で、縁結びで有名な社だそう。神武天皇の曽祖父にあたる瓊瓊杵尊に望まれず、そのことを恥じた磐長姫命が、「吾ここに留まりて人々の良縁を授けよう」とご鎮座された伝承が残っています。
また、平安時代の女流歌人である和泉式部が、夫との関係に思い悩んで参拝し歌を捧げて祈ったところ、その願いが叶ったことから、「恋の宮」といわれるようになったそうです。その他、緑色の「結び文」に願い事を書いて「結び処」に結んで祈ることで、願いが叶うとされていますが、恋愛だけでなく、全ての縁をいい方向に導いてくださるといわれています。
奥宮は、貴船神社の創建の地で、森に囲まれた神聖な場所です。玉依姫命が乗った黄船は、今も苔むして奥宮本殿の側に祀られているのだそう。本殿の真下に、龍穴といわれる大きな穴が空いており、その上に社が創建されたといわれています。人目を忌むべき神聖なものである貴船神社の龍穴は、日本三大龍穴のひとつとされているそうです。
貴船神社 |
https://kifunejinja.jp/ |
他に、おすすめしたい水属性の神社は、東京大神宮・亀戸天神社・銭洗弁天・諏訪大社・伊勢神宮・出雲大神宮・清明神社・下賀茂神社・天河大辨財天社・厳島神社・太宰府天満宮・霧島神宮です。
宮地嶽神社 「風属性」
福岡県にある宮地嶽神社(みやじたけじんじゃ)は、注連縄と大太鼓、大鈴が日本一大きいとされている有名な神社です。創建は、「息長足比売命」別名「神功皇后」が、渡韓のおりに宮地岳に祭壇を設けて天神地祇を祀り、祈願して船出ををしたのが始まりなのだそう。
その後、神功皇后の功績をたたえて主祭神として奉斎されました。また、追従の勝村大神、勝頼大神も併せて祀り、「宮地嶽三柱大神」として祀られているそうで、宮地嶽三柱大神のご加護のもと、事に当たればどんな願いも叶う「何事にも打ち勝つ開運の神」として、多くの人々に信仰されたそうです。
宮地嶽神社で有名なのが、一年のうちの2回だけ見ることができるといわれている光の道です。それは、2月と10月で、太陽が沈む位置と神社から海へとのびる参道の方向が関係しているのだそう。光の道が、最適な状態で見れる一週間を「光の道ウィーク」と命名し、夕陽の祭りを開催しているそうなので、見に行かれる人は事前に神社の方に確認をするとよいでしょう。
「一社一社をお参りすれば大願がかなう」といわれている奥之宮が境内地後方にあり、「奥の宮八社」とよばれていて、多くの参拝者が訪れています。奥の宮八社巡りのはじまりは、日本最大級の石室古墳発掘を機に、不動神社が奉祀されたことから盛んになったといわれています。
宮地嶽神社 |
https://www.miyajidake.or.jp/ |
他に、おすすめしたい風属性の神社は、岩木山神社・上杉神社・弥彦神社・三峯神社・氷川神社・日枝神社・花園神社・真清田神社・椿大神社・伏見稲荷大社・石上神宮・神倉神社・伊和神社・宮地獄神社です。
その他にも、お寺や山、レジャー施設なども属性が判別されているところがあるので、お出かけやパワースポット巡りなどの散策を考えている人はネットで検索をしてみてください!
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まとめ
今回、【神社の属性や相性の解説&属性別おすすめ神社5選】をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
全てのものに属性があり、相性があることが分かりましたが、神社へお参りの際には、ご紹介したことを目安にしたうえで行くようにしてください。
神社や自分の属性を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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