お寺参りなど仏式の行事で「お清めの塩って使っていいの?」と思ったことはありませんか?
お清めの塩はもともと神式の行事で使うという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、「仏式の行事でお清めの塩を使って良いのか」を解説します。
体へのお清めの塩のふりかけ方や盛り塩の方法、どんな塩を用意するとより効果が高まるのかも合わせて解説しますので、最後までご覧ください。
仏式の行事でも「お清めの塩」は基本使ってよい
お寺参りなど、仏式の行事でお清めの塩を使うことは基本的に問題ありません。
本来、お清めの塩は神式の葬儀で、穢れを祓うために使われていたもの。
浄土真宗など一部の宗派では、お清めの塩は使わないとされている場合もありますが、実際はお寺(仏教)では死を穢れとみなさないため、お清めの塩は必要ないと言えます。
とはいえ、日本では伝統的に神仏の区別なく儀式を行なってきたため、仏式の行事でも塩が配られる場合があります。
中にはお清めの塩を販売しているお寺も…
結論をお伝えすると、仏式の行事でお清めの塩を使うかどうかは自由に決めて良いのです。
お清めの塩の意味を知っていると、より安心して決めれるかもしれませんね。
体へのお清めの塩のふりかけ方
お清め塩は、葬儀に参列した後などに穢れを家に持ち込まないよう、玄関に入る前に体にふりかけて使います。
体へふりかける際の手順は以下の通りです。(※諸説あり)
- 塩を指でつまむ
- 胸→背中→腕や手→脚の順でふりかける
- 体についた塩を払い落とす
- 払い落とした塩を踏んでから玄関に入る
塩を振りかける順番については、心臓から手足の先まで血液が流れる順に塩をふりかけるのが良いとされています。
せっかくいただいたお清めの塩は正しく使いたいですよね。
お清めの塩をうっかり使わずに家に入ってしまった場合でも、気にならなければそのまま通常の生活に戻って大丈夫です。
そもそもお清めの塩を配らないお通夜や葬儀もあるので、あまり気にする必要はありません。
どうしても心が落ち着かない場合は、再度玄関の外に出てお清めの塩を体に振りかけると安心できるでしょう。
また、余った塩は、乾燥剤が入っていることもあるため、食用に使うのは避けるのがベター。
そのまま家庭ごみとして捨ててしまってかまいませんが、少し気になる人は盛り塩として使ってみるのも良いかもしれませんね!
盛り塩の方法
盛り塩とは、円錐や八角錐に固めた塩を小皿に盛ったもので、穢れを祓う効果があるとされています。
盛り塩を置くのに適した方角は、家の中心から見て以下の通りです。
- 東西南北それぞれ
- 表鬼門(北北東)
- 裏鬼門(南南西)
表鬼門は悪い運気や邪気が入ってくるとされる方角のこと、裏鬼門は悪い運気や邪気が出るとされる方角を指します。
また、方角の他にも以下の場所におくのがおすすめです。
- 玄関
- 洗面所
- 台所
- 浴室
- トイレ
方法はそんなに難しくないので、ぜひ試してみてください!
玄関は良い運気と悪い運気両方が入ってくる場所であり、盛り塩をすることで良い運気のみを家の中に入れることができます。
洗面所などの水回りは運気が流れにくい場所であり、盛り塩を置くことで悪い運気を取り除くことがでるでしょう。
台所は「水」と「火」を扱う場所であり、「水」は運気を流れにくくし、「火」は運気を滞らせやすいとされています。
「水」と「火」はお互いに対立する力でもあり、両方を扱う場所の運気は乱れやすいので、盛り塩を置くことで力のバランスを整えることができます。
浴室は体の汚れを落とすところであり、特に悪い運気が滞りやすいと言われていますので、盛り塩を置くと邪気を祓うことができますよ。
盛り塩を置くときは、誤って足などが当たらないような場所に置くよう注意しましょう。
また、浴室など湿気が多いところに置くときは、盛り塩が溶けやすいので、1週間程度で交換するのもおすすめです。
海水から作られた塩が最適
せっかく塩を使って身を清めるのであれば、海水のみから作られた塩を使うのがおすすめ。
「水」と「火」は古来からものを清める力があるとされていました。
そのため、神社へお参りする時に手水舎で手や口を洗い清めたり、護摩法要では火で煩悩を焼き払います。
海水から塩を作るときには、海水を火にかけて煮詰めて作るので、「水」と「火」両方の清める力が凝縮されているのです。
海水のみから作られた塩を使うと、より身を清める効果が高まりますよ。
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まとめ
今回は「仏式の行事でお清めの塩を使って良いのか」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
結論、仏式の行事でお清めの塩を使うかどうかはあなたが自由に決めて問題ありません。
所属している宗派的に問題がなければ、気になるタイミングや場所にお塩を使ってみてくださいね!
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