「神社の厳かな雰囲気の中での結婚式に憧れるけど、実際どんなことをするの?」、「家族だけで結婚式が挙げられる神社はあるの?」など気になったことはありませんか?
事前に情報を知っておくと、東京の神社で結婚式を挙げる際にスムーズに準備が進められるのではないでしょうか?
そこで、本記事では「神社で家族だけで結婚式を挙げる魅力と東京都内でおすすめの神社5選」をご紹介します。
神社での結婚式の歴史
神社での結婚式は、神様にふたりが結ばれることを報告する儀式(神前式)のことです。明治33年、大正天皇のご成婚が始まりといわれ、段々と全国各地に広まっていきました。
一般的には、夫婦円満の神様、天照大神の父母、伊邪那岐と伊邪那美という神様が神社にいることが多いです!
神前式を家族のみで挙げる魅力とは?
厳かな雰囲気の中で伝統的な日本の挙式スタイルを味わえる
古くから伝わる、日本の伝統的な儀式の1つであることが魅力と言えます。和太鼓や雅楽の奏でる音、新郎新婦の和装…など日本の古き良き伝統を再確認できます。ご年配の方にも喜ばれるのではないでしょうか。
両家のために挙式を挙げることができる
神前式は両家同士が結びつく、という意味が込められています。また、新郎新婦だけでなく、家族も儀式に参加する場面があるので、家族全員が主役になり一体感が生まれるでしょう。
新郎に見せ場が多いので注目が集まる
チャペルでの結婚式では新婦に注目が集まりやすいですが、神前式では新郎にも注目が集まる儀式があります。誓いの言葉の全文を新郎が読む「誓詞奏上(せいしそうじょう)」という儀式です。両家の親族から注目が集まり、新郎の誠実なイメージが伝わるのではないでしょうか。
家族との思い出の場所として今後いつでも訪れる
神社は毎年の初詣、行事、人生の節目(お宮参りや七五三など)で足を運ぶ機会が出てきます。そのため、神前式にすると家族との思い出を重ねていけるので、より神社が神聖な場所になるでしょう。
神社で挙げる結婚式の一連の流れ
挙式にかかる時間は約30~40分ほど。以下では、基本の儀式の流れをご紹介します。
- 「三進の儀(さんしんのぎ)」:神職と巫女を先頭に、新郎新婦、家族が列になり神殿まで歩いていく儀式のこと。
- 「修祓の儀(しゅばつのぎ)」:神職が祓詞(はらえことば)とともに祓い清める儀式のこと。受ける人は、その間起立し、深く頭を下げます。
- 「祝詞奏上(のりとそうじょう)」:神職が神様に新郎新婦の結婚を報告する儀式のこと。
- 「三献の儀(さんこんのぎ)」:夫婦になる約束をする儀式のこと。お神酒を3つの盃で飲み交わす。3口で飲み干すのが作法で、3口目で飲み切ります。
- 「誓詞奏上(せいしそうじょう)」:神前で新郎新婦が誓いの言葉を読み上げる儀式のこと。
- 「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」:玉串をお供えし、神様と新郎新婦のつながりを固める儀式のこと。
- 「親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)」:両家が親族になった契りを交わす儀式のこと。
- 「神職挨拶(しんしょく)」:神職が、結婚の儀が滞りなく終了したことを報告すこと。
- 「退場」
なお、「指輪交換」や「神楽奉納」は神社によって異なりますので、直接神社や提携しているウエディング会社にご確認下さい。
「玉串奉奠」の「玉串」とは神様が宿ると言われる榊という木の枝に、紙垂や麻を結びつけたものです!
神社で家族のみの結婚式を挙げる時の注意点
両家の信仰宗教の確認
神社で結婚式が決まれば、両家の信仰宗教を確認しましょう。宗教によっては出席できないこともあるので、後になってのトラブルを避けるためにも事前に確認しておきましょう。
玉串奉奠の作法の予習
新郎新婦、そして家族も行う儀式なので、家族にも声を掛け、当日スムーズに式が進行するように一連の作法を予習しておきましょう。
挙式後の食事会や披露宴などの場所選び
家族の中に高齢者の方が参列することもあるので、食事会や披露宴を開くときは神社からの距離が重要です。負担にならないように神社近くの場所を選ぶなどの配慮が大切になるでしょう。
玉串奉奠の一連の流れは以下の通りです。
①神職から玉串を受け取る
②姿勢を正し新郎新婦が神前へと進む
③神前でお辞儀をして神様への祈念する
④玉串を神前に供えて、神様に二礼二拍一礼
家族のみで結婚式ができる神社5選
浅草神社:台東区
浅草神社は「三社さま」として親しまれています。
江戸時代、徳川光公によって建てられたもので、現在、社殿は重要文化財になっています。参拝客からの拍手や賑やかな境内で一般の人々に見守られ、下町の風情漂う雰囲気の中での挙式は一生の思い出になるでしょう。
神社周辺には、雷門、浅草寺、スカイツリーなどの数々のロケーションがあって、見どころ満載ですよ!
亀戸天神社:江東区
「亀戸天神社」は菅原道真公が祀られている下町の天神さまとして、人々に愛されている神社です。
道真公は夫婦仲が良く、14人の子供に恵まれたと言われており、「夫婦の鑑」と称賛された歴史があります。そこから、夫婦の良縁を結ぶ神社として、毎年多くの新郎新婦が結婚式を挙げています。
湯島天満宮:文京区
「湯島天満宮」は458年に雄略天皇によって建築された格式の高い神社で、江戸の三大天神としても有名です。「梅の名所」としても知られています。
拝殿には新郎新婦をはじめ、家族全員が渡る赤い絨毯が敷かれた渡り廊下があり、そこを歩くことに憧れる新郎新婦もいるのだそう。
建物も、日本古来の木の文化を象徴する純木造なので、気品あふれる挙式ができるのではないでしょうか。
芝大神宮:港区
「芝大神宮」は1000年以上の歴史を誇る「関東のお伊勢様」として、徳川家や庶民から信仰されてきた神社です。
都心にありながら、春は満開の桜、夏は清々しい深緑に。秋は色鮮やかな紅葉、冬は篝火と四季折々の豊かな自然を堪能できます。季節の趣を感じながら式を挙げることができるのは芝大神宮ならではの魅力と言えるのではないでしょうか。
牛嶋神社:墨田区
「牛嶋神社」はスカイツリーや浅草などの観光名所に囲まれていますが、隅田公園に隣接した境内は、四季折々の自然を味わえる自然豊かな落ち着いた神社です。
神社には全国でも珍しい形の「三輪の鳥居(みわのとりい)」や総檜木造りの社殿があり、厳かな雰囲気を感じられます。スカイツリーも一望できるので、絶好のフォトスポットになるのではないでしょうか。
三輪の鳥居は両脇に小さい鳥居を組み合わせたものです。
例として、埼玉県の三峯神社や名古屋の三輪神社などが有名ですよ!
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まとめ
本記事では「神社で家族だけで結婚式を挙げる魅力と東京都内でおすすめの神社5選」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
神社での結婚式は伝統的で厳粛な雰囲気がありますが、アットホームな雰囲気もあり、家族のみの結婚式にはピッタリです。
家族のみで挙式ができるからこその魅力や儀式の流れ、注意点を参考に、ぜひ今回ご紹介した5つ神社を参考にしてみてくださいね。
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